*「坂の上の雲」最終回:日本海海戦

metoo7s2011-12-25

一番の山場:日本海海戦をあそこまでリアルに描けていれば、(TVドラマとしては)合格点だろう。真之と敵司令官のアップで情勢を描くのをやめて、その分、戦況を詳しく教えて欲しかったが。
昭和以降、平成の作家にもあるのか分からないが、司馬遼太郎は人格や性格を「当時の明治人として」描いたり「長州人・肥後人」として、性格分析する。そういえば、「硫黄島」で一躍有名になった栗林忠道陸軍大将は「長野市松代町」(真田幸村の故郷)、一昨日から上映している「山本五十六」は「新潟・長岡」出身。映画館で「山本五十六」の予告を見たが、SFX画像はしっかりしていてクオリティは年々上がっている。見てみたいものだ。因みに米軍は司令官がどこの出身か、けっこう調べて分析する。そうすると司馬の分析は方向性として正しいのだろう。
さて話を戻す。有名なオリジナル「丁字戦法」が勝利の鍵になったのは分かったが、その戦術のすごさがいまいち分からない。というのもこれだけの歴史的大勝利をしておきながら、この戦法は二度と使われていないでしょ? もしも三笠が「取り舵回頭中」に敵艦の主砲が命中していたら、とんでもない大失敗だったろう? その辺を後の戦術家・軍略家がどう分析しているかを知りたくなったな。
主役の本木雅弘らが、青春期から(実際に三年の月はあったにせよ)上手く、10年〜20年間を演じ切れていた思う。良いドラマを見せてもらって、受信料払った甲斐があったと思う。

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