＊ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

ミッション:インポッシブルの第一作のメインはスパイ映画ならではの「謎解き」。誰が裏切り者か？　観客とイーサンハントが一緒になって謎を解くことがメインテーマになっていた。もちろんアクションもあったけれど。
第二作監督がジョンウーになったから、もうアクション映画になってしまった。その流れは第三作・本作とつながる。ただし第三作からは謎解きも入れて。
この映画にはワクワク感がある。あのお馴染みのテーマが流れてくるだけで、「映画＝非日常＝エンターテイメント」感１００％でぞくぞくしてくる。
冒頭は近世の建築物が残るブダペストだ。ドナウ川を挟んでブダとペストの２つの街が１つになって、沿岸で一番美しいと言われる街。欧州の駅はどれも美しい。日本では上野駅のようにホームを屋根が覆っている。そこから始まる。今回舞台はブダペストから始まりモスクワ・ドバイ・ムンバイと世界を旅する。一般にこれだけの都市を人生で訪れる人は一握りだろうから、映画で世界を味わう････昔ながらの映画の楽しみの１つだ。
毎回ハイテクに舌を巻くが、今回のミッションがクレムリンへの潜入だ。ＩＭＦ本部への潜入も凄かったが、今回も見せ場の１つだ。スクリーンを張って、ニセのビジョンを見せ続ける･････実際に現実でありそう････って所がミソなんだろう。そしてクレムリンが爆薬で崩れるシーンも（ＳＦＸと知ってはいても）すごい！
さらにＣＭでガンガン流しているドバイでの全高828メートルの世界最長タワー「ブルジュ・ハリファ」でのシーンは（私のみならず）手に汗握ったと思う！　このハラハラドキドキこそ映画の醍醐味！　トムクルーズが一番大変だった！と言ってた「砂嵐のシーン」も、ドバイならではなんだろう。ちょっと他の都市では考えにくい。あれはＣＧなのかな････
個人的には、イーサンハントを支えるチームの面々は以前のメンバーの方が魅力的だった。（ただし、バックボーンを丁寧にえがいているのが今回の特徴････次回もこのメンバーがチームになるかも）
トムクルーズも４９歳でさすがに顔は老けたが、まだ数年は大丈夫だろう。この俳優の息は長いな。

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