『ゲット・ショーティ』の続編が10年後にできた!と知って(でも正しい意味での続編じゃないんだろ?)と懐疑的だったが、観てみると、まんま続編だった。
ところで業界には続編<第一作、というジンクスがある。いい感じで続編できたと言えば『スターウォーズ』と『バックトゥザフューチャー』くらいかな…(ホントはもっとあるが)。
あの映画好きなチンピラマフィア、チリ・パーマーが音楽界…? それじゃあ第一作で見せたあの3番館シアターでの映画愛はどうなるのさ?
そりゃあ、1作ファンをニヤリとさせる数々のシーンはあるよ。例えば大金が絡んだ三つ巴・四つ巴の関係。真夜中でTVが鳴っているから、ちょっとあなた見てきてよ、のシーン。マフィア絡みの話なのにチョクチョクお笑い入れてくるところ。例えば用心棒に配したザ・ロックがゲイ設定とか、ユマ・サーマンとトラボルタのダンス・シーン。ユマ・サーマンがトラボルタに向かって「踊れるの?」 いくら何でもそりゃないでしょ。
相変わらず豪華キャストで、エアロスミスのスティーヴン・タイラーが出てたりすげえんだ。そして何より劇中訪れるNBAの試合で「L.A.レイカーズ」の試合でNo.8(8なのが時代を感じるぜぇい)、今は亡きコービー・ブライアントが試合中バシバシシュートを決めていたこと。あぁこんなところで活躍している~! だけど前回の設定が意外で良かったのになぁ。前作を超えられない感が、半端ないなぁ。でも前作が気に入った人には、「10年経っての続編!?」って感じで観るのも悪くないのだ。