*『16歳の教科書2』

 『16歳の教科書』がヒットしたので当然続編の企画。前作で「〜なぜ学び、何を学ぶのか〜」について取り組んだんだから、次作は何にしようか?・・・そんな企画会議が目に浮かぶ。「やはり『勉強と仕事』のつながりじゃないですかねぇ?」なんて誰かが言って、「じゃあ次作はそういうことで」みたいに終わり、著名人を6人に絞って、あとはもう担当者がカメラマンと一緒にお邪魔する・・・
 そんな匂いがプンプンしてくる仕上げだ。なので『16歳の教科書』のインパクトに比べると格段に落ちる。何と言っても「勉強と仕事との繋がり」みたいなことは、新聞各社の「教育欄」にありがちな企画だからだ。新聞を取っていない家庭が増えているらしいので、そういうご家庭ならありなのかも。
 6人のうち、個人的には映画監督李相日と占星術鏡リュウジは面白かった。理由は二人が共に平々凡々な高校生活を過ごしたからかも知れない。そういう人の方が実際大多数なのだから、そういう自覚のある人は、そこだけ読んで見ても良いかと思う。

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書2 「勉強」と「仕事」はどこでつながるのか

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書2 「勉強」と「仕事」はどこでつながるのか