いつからだろう・・・?ビールが美味しく感じられるようになったのは?
いつからだろう・・・?「やっぱりまずいよね、発泡酒って」って言ってたクセに発泡酒で十分満足できるようになってきたのは?
いつからだろう・・・? 村上春樹を好きになって読むようになったのは? 母がマンガと小説の違いについて「何度も読み返すのが小説」と言っていたけれど、「いや、それは逆だな」、だって何度もマンガ読み返すもの。小説は新書と違って「風景」を思いながら物語を追っていく・・・まるで映画監督のように、舞台に相応しい景色を作りながら読み続けるので、いきおい「新書」なんかよりも数倍時間がかかる。
そんな中で読み返して年齢を重ねた自分が行間に見つけることが出来るのはハルキの作品だ。そして読む度泣けてくる。こういう小説家も珍しい。そして読み終えた時に、自分と同じシンパシーを感じ合える人と無性に語り合いたくなる。
さて今「村上春樹はくせになる」(清水良典著)を古本屋で見つけ読んでいる。なかなか春樹ニストには楽しい内容だ。この夏、もしも一人旅になるなら、淋しさの徒然に「世界の終わりと・・・」でも再読してみようか。周囲の全てが、ガラリ、と変わってしまった今の自分には、何か残るものがあるのだろうか・・・
いつからだろう・・・? 何もかもが、ガラリ、と変わってしまったのは。
- 作者: 清水良典
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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