*こういうのは好きだな「アウトロー」

アウトロー [Blu-ray]

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プロフェッショナルな仕事をしている人は好きだな。最近のハリウッドだと、どうしてもカーチェイスやベッドシーンを入れないと気が済まない。この作品もアクションものなのでカーチェイスは(やっぱり・・・)あるけれどベッドシーンは無い。なかなか清潔感があって好感が持てるヒロイン(ロザムンド・パイク)に誤解させるシーンがあるが、そこから深入りしないのは個人的に非常に良い。
 謎解きも良い。プロらしい捜査で核心に近づく。そこはきっと原作のハードボイルド小説「ジャック・リーチャー・シリーズ」(イギリスのリー・チャイルド原作)が良いのだろう。原題が「JACK REACHER」。おそらく米英ではこれだけで、分かるほど有名なのだろう。若干「PARKER/パーカー」に出てくるジェイソン・ステイサムの雰囲気がある。なるほど、どちらもプロの仕事にこだわったハードボイルド。ジェイソン・ステイサムの方が素手での格闘、トムの方が、銃器などメカに詳しいって印象があるから、今回はある意味イメチェンを図っているのかも。
 1つ文句を言えば、敵のアジト近くでの素手での格闘だ。もうストリートファイトはチンピラ五人組と済んでいるので、そこはプロらしく銃で両膝打ち抜くとかやりようがあろう。映画ファンのためにいちいちアクション映画の必須条件を入れなくてよろしい。
ヒロインのロザムンド・パイクは一度見ると忘れられない顔立ちだ。どこで見たのか・・・と記憶をたどれば「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」かぁ。清潔感と知性がありそうで好感が持てます。