*ラストスタンド

ジェネシス・ロドリゲス

 ご存じ元カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガーを主演に迎えた復帰第一作。元LAの腕利き麻薬捜査員がリタイヤして田舎暮らし。そこに麻薬カルテルの三代目・極悪犯コルテスが脱走を図り、時速400キロメートルで走るシボレー・コルベットを操り、メキシコ国境へ向けて爆走。迎え撃つは国境付近の町を守る保安官と住民、という設定。
 ロートルシュワちゃんの再登場に無理の無い設定だとは思う。しかし、だ、-24H-twentyfour-などで目が肥えていると、物語全体のアラが目立ち、リアリティが余計無くなる(元々リアリティなど薄いが)。例えば三代目に護衛がいない。最後の逃走で当然いる味方が誰もいない(少なくとも向こうはメキシコなんだから)。
 物語がメキシコ国境ということもあり、やたら中南米系の濃い人が多く出演。人質となるFBI捜査官にジェネシス・ロドリゲス。美人です。もう名前からし中南米(笑)。派手な銃撃戦あり、(コーン畑でのカーチェイスなど思いつかないアイディアもあった)カーチェイスあり、素手での格闘ありと、アメリカ映画の王道を行ってる。往年のファンには満足の一本では無いかな。