失礼ながら作者の森浩美を全く知らず(爆)、女性だと思っていた。だから短編冒頭の「ホタルの熱」で、幼い我が子が熱を出して、駅の片隅で下着を取り替えるシーンなど、女性ならではの描写だなぁと感心してしまったくらいだ。「おかあちゃんの口紅」「イブのクレヨン」など泣かせる描写に長けている。読後に男性と知り、またヒット曲の作詞家だと知り(愛されるより愛されたい、タイミング、青いイナズマ、など)二重にビックリ!
1つだけ難を言えば、泣きの描写。或いは笑いの描写。違和感。ただ彼にとってこれが処女作ということだから、2作目以降は解消されているのだろうか。短編でこれだけうまく書ける人をそう知らないので、ちょっと彼の作品をもっと読んでみたくなった。しかし多才な人、器用な人っているもんだな・・・
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