先日、面白いけどちょっと満足できなかった『悪の教典』読後感を書いた。その後書店でたまたま『黒い家』が目に入り、読んでみたが・・・・面白かった!ってか、怖かった!
登場人物の人柄や、菰田重徳やその妻、菰田幸子の目つきや黒い家の独特な臭さまでもが感じられる作品だった。京福電鉄・嵐山線沿いをレンタサイクルで走ったことがあり、その景観までもが既視感で襲ってくる・・・・! そんな作品だった。こりゃあコアなファンが多いだろう。
この作品で「日本ホラー小説大賞」を取ったと言うが、貴志祐介、まんを侍して乾坤一擲、全てをこの作品にぶちまけたんだろう。寝る前にちょっとだけ続きを読もう・・・・と思ったのが運の尽き。読み終わるまで眠れない。読み終わってもつい、ポイントとなる所を読み返してしまう。少年少女以外にはオススメの1冊である!(笑)
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/12/01
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