*あの日(2010年7月)

こんな風だったらいいのにな

別れてから、初めてランチを一緒にって、郊外のショッピングモールに誘った日、君は覚えているかい
普段は都内まで行かないと出会えないショップを君は見つけて、商品を手に取ったり、値札を見て悩んだり
ちょっと不思議な本屋があって、昔の恋人のように、怪しいグッズ見つけてはキャッキャ言い合った
ランチはどこも込んでて、お店の前のウエイティングシートで気まずく並んで待ったよね
食事のあと、渓谷沿いをドライブして
ちょっと車止めて靴を脱いで河原に足をいれた
きっと暑い日だったんだね
僕はそのあと、何かにかぶれて足が真っ赤になって、さんざんだったけど
君は大丈夫だったのかな
助手席に身体を伸ばせば、すぐ届く距離なのに
見えないバリアーの手前で、僕は泣きたい気持ちをこらえて君を見た
2ヶ月は永遠だね 遙か遠い銀河の向こうにきみがいる
2ヶ月はアッと言う間だね 恋人から、友達でもない他人になったきみがいる