*「AKB48白熱論争」(中森明夫他著)

中森明夫

AKB48白熱論争 (幻冬舎新書)

AKB48白熱論争 (幻冬舎新書)

お隣のサブカル好きが貸してくれた。アラフィフなんすけど。私はAKB48には(カラオケで誰かが必ず歌うのを除いて)全く興味が無い。時流に乗ったら、マイ好きとしてのアイデンティが失われますもん(笑)
1章はAKB48好き親父のとりとめも無い話が延々続く。パス。
2章あたりから、サブカル論客の中森明夫が、ロジカルに話を持って行くので、(大学生なのに、ロジカルに話せない人や、秋元康のタクティクスをどうとらえるのか?時代的にはどのような変遷があったのか?)などを語る練習にはもってこいかな。ちょっと自分的にはお金出して買うことは無いな、って思ったけれど。P204あたりから村上春樹やら糸井重里らも登場してくる。
「たとえば村上春樹がその代表例ですけれど、70年安保から消費社会化の流れで生きてきた人たちは、同時に政治的なものから個人的なものへの流れで物事をとらえがちだと思うんですよね」「ところが彼らは、個人のマインドセットに関心が行きすぎるあまり、世の中の仕組み自体をどうするかという問題には関心が向かない」 (宇野常寛
ただのヲタの集まりだとこういう考え方ができない。田中真紀子じゃないけれど、大学生の技術は進化しているように思うが、思想や能力は退化している気がする。おそらくAKB48にはまっているDDやJDも多いだろうから、二部3章から読んでみてはいかがだろうか。
しかし一人称で「わし」と言う人は、悪いけれどそれだけで生理的に敬遠しちゃうなー(笑)