*「キリング・フィールド」

キリング・フィールド [HDニューマスター版] Blu-ray

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ごめんサリー・フィールド(女優)とゴッチャになっていて女性の映画・・・って思っていた(爆) 英語考えれば「殺戮の野原」なんだね・・・ヽ(´A`)ノ  思えばカンボジアについて初めて真剣に考えさせられた映画だと思う。
 話の展開や尺の長さは時代を感じる。もったりとしている。当時はこれで良かったのだろう。カンボジア人のH・S・ニョール(アカデミー助演男優賞受賞)の演技は素人と思えない、しかしさすがアカデミー助演男優賞受賞は伊達でないという圧巻の演技だ。(その後射殺されたと知った。ご冥福を祈りたい)
 今、2013年に初めて観た自分には印象的なシーン、それは主人公がカンボジアを無事脱出しNYに帰ってきたことを印象づけるシーンとして、世界貿易センタービルが映し出される・・・だから(2013年現在の自分としては)あれ? まだ戦闘は終結していないのか? とホンの一瞬だけ頭をよぎる・・・そんなことはないのだとすぐに分かるのだけれど。殺戮のカンボジアと対照的な平和の町の象徴が世界貿易センタービル・・・今となっては皮肉だな。そして奇跡のハッピーエンド。その時のBGMがジョンレノンの「イマジン」。その彼も銃弾に命を落とした。時を経て観る映画には、反って色んな思いがある。
 若い人に(この映画の本質的な理解)は、無理だと思う。年輪を重ねたなら、戦争の狂気、を感じてみたらどうだろうか。