キリング・フィールド [HDニューマスター版] Blu-ray
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2013/02/27
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (8件) を見る
話の展開や尺の長さは時代を感じる。もったりとしている。当時はこれで良かったのだろう。カンボジア人のH・S・ニョール(アカデミー助演男優賞受賞)の演技は素人と思えない、しかしさすがアカデミー助演男優賞受賞は伊達でないという圧巻の演技だ。(その後射殺されたと知った。ご冥福を祈りたい)
今、2013年に初めて観た自分には印象的なシーン、それは主人公がカンボジアを無事脱出しNYに帰ってきたことを印象づけるシーンとして、世界貿易センタービルが映し出される・・・だから(2013年現在の自分としては)あれ? まだ戦闘は終結していないのか? とホンの一瞬だけ頭をよぎる・・・そんなことはないのだとすぐに分かるのだけれど。殺戮のカンボジアと対照的な平和の町の象徴が世界貿易センタービル・・・今となっては皮肉だな。そして奇跡のハッピーエンド。その時のBGMがジョンレノンの「イマジン」。その彼も銃弾に命を落とした。時を経て観る映画には、反って色んな思いがある。
若い人に(この映画の本質的な理解)は、無理だと思う。年輪を重ねたなら、戦争の狂気、を感じてみたらどうだろうか。