*ナンシー関という人

ナンシー関

評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

 「ナンシー関を知らないの??? はぁ・・・」と侮蔑的な言われ方をされた後、「評伝ナンシー関『心に一人のナンシーを』」を読む。その本で彼女の人生を振り返る。そう言えば今から10年前に、朝刊で「消しゴム版画コラムニストの死」を報じていたことを思い出す。
 青森の人。懐かしいような「東北訛り」が聞こえてきそうな少女が、まさかの「TVコラムニスト」という新しいジャンルを開拓し、そこに消しゴム版画を添えていったことを初めて知った(metooは滅多に文春や週刊朝日を読まない)。もしかしたら1回や2回は出会っているのかも知れない。
 読後に思う事は彼女の異能ともよべる才能と、健康診断の大事さだ。もしも(もしもや、タラレバは御法度と知りながらも)医師の診断と指導を受けていれば今でも、毒を吐いていたのかも知れない。そう思えば何と勿体ないことだ。彼女のコメントの最後「・・・って何を私は言っているのだ」とかの一言が好きだな。共感が持てるな。彼女の死を今更ながらではあるが心から悼みたいな。