*佳作「永遠の僕たち」

 知らずにミア・ワシコウスカを二日連続で見ることになった。こちらの作品も週間の新聞夕刊で紹介されてずっと気になっていた作品。ちょっと邦題が気にいらないのだけれど、そうかといって原題「RESTLESS」も、う〜ん・・・
 すごく変わった青春ドラマ。不治の病ものなんだけれど、カラッとしていて、その分、「ある愛の詩」や「世界の中心で愛を叫ぶ」なんかと比べものにならないほどラストシーンは哀しい。
監督は(私にとっては変な映画の)『ミルク』のガス・ヴァン・サント。主演の線の細い感じのイケメンは、デニス・ホッパーの息子ヘンリー・ホッパーだと後で知った(エンドクレジットに「デニスホッパーに捧ぐ」と出ていましたね)。
 幽霊役で日本人・加瀬亮が出演している。幽霊だからと思うなかれ、「潜水艦ゲーム」もする(さすがカミカゼの特攻野郎ゆえに、めっちゃ強い(笑))。しかし大事な場面で、主人公を殴り病院送りにさせるところは、マヂつええー!って思ったよ。彼の役所が良い感じでアクセントを与えている。
 こういう青春抄も良い。第64回カンヌ国際映画祭で高い評価を受けただけのことはあると思う。良い作品を希む方にはお薦めしたい。