*たまには文芸作品「ジェーンエア」

ジェーン・エア [Blu-ray]

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我が家にも「ジェーンエア」や「嵐が丘」などの小説が書斎にあった。見るからに分厚い全集本のハードルは高く、一度だけ「罪と罰」に挑んだものの、あえなく敗れ去った。故に大作は映画で済ましている。
 今回シャーロット・ブロンテのこの作品をやっとの思いで見始める。見始めれば、面白い内容で(特に発表当時の世相を考えると考えられないような斬新な内容で)ぐいぐい引きずり込まれた。
 過酷な運命ながら、慈愛に満ちた主人公にミア・ワシコウスカ、しかもそれほど美人では無いという微妙な立場だ。確かにキーラ・ナイトレイニコール・キッドマンのように美人か?と言われればそうでは無いが、そこは一流の女優、シーンが変わると息をのむほど美しい。主人公の伯爵が平民身分に求婚するのも頷ける。
 『007シリーズ』のMを演じるジュディ・デンチも脇を固める。最近名作を独自のアレンジで加える作品(「アンナ・カレーニナ」とか・・・)が増えているが、そもそもオリジナルを知らないのでこのエンディングが正しいのかどうか分からなかったが、感動できる内容だった。当時の人はこの純愛に間違いなく感動したんじゃ無いかな・・・
 少女マンガやラノベ原作の映画とは段違いの愛に触れるのも悪くない。若い人にこそ原作でも映画でも良いから1回体験してほしいものである。