*そして『殺人の記憶』

今をときめくポン・ジュノ監督作品。そしてこの映画は韓国三大未決殺人事件(の1つ)が原作なのだ(そして現実にDNAによってアメリカ在住の韓国人が時効後に捕まるのだ!・・・それは映画化からずっと後の話)。
 なぜに連続殺人犯が捕まらない? それは映画でも描いているが、現場保存がいい加減で、次々失う現場証拠。暴行虐待により自白を強要する刑事達(実際にこの事件では容疑者2名が死んでしまう・・・映画でも知恵遅れの青年が電車にひかれ死んでしまう)。もしも殺人現場で犯人を目撃したこの知恵遅れの青年が生きてさえいれば、最後のJKは死なずにすんだろう。
 陵辱されたあと殺された知り合いのJKの死体を見た後、暴力反対のエリート刑事(そのJKと実際会って聞き取りもした)が容疑者をボコボコにするのも、仕方ないのかな・・・
 事件は「お宮入り」するのだが、映画はそれで終わらず、元刑事は(おそらく自ら)辞職し、サラリーマンに。お届け先に行く途中殺人事件現場を訪れれば、解決へのヒントが・・・・この辺が(フィクションなんだろうが)ポン・ジュノ監督の腕の立つところ、なんだろうな。

 

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