*「第九軍団のワシ」

第九軍団のワシ スペシャル・エディション [DVD]

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WOWOWの宣伝のコピーなのか、はたまた配給会社のコピーなのかは知らんが、 「スコットランドを舞台に、ローマ軍の象徴“ワシ”とともに消えた、第九軍団5千人をめぐり、指揮官の息子がローマ軍人としてかの地を訪れる・・・」
と、言われれば「あぁ、これは歴史ミステリーなのだな」と思うじゃない。しかしそう思わせるのは前半だけ。見ていて「あぁ、これは男同士の友情物語なのだ」と気づく。なら最初からそういうスタンスで宣伝すればいいのに! それともこのタイトルで、友情物語は想像できないから? え、そもそもワシって「Hawk」違うんかい? 原題は「The Eagle」・・・って、「鷹」じゃないの?
主演のチャニング・テイタムも、彼に仕えるブリタニア人の奴隷を演じたジェイミー・ベルも若々しくて好感。さりげにドナルド・サザーランドがいて、こちらは存在感バッチし。時代は卑弥呼の頃。スコットランド地方の野蛮な、しかし大変美しい景色が広がり大スクリーンに映えそう。そういえば、「007 スカイフォール」もスコットランド地方。氷河が削ったU字谷(そのせいで荒涼とした痩せた土地)が、日本と異質な感じをよく出しています。こういうさりげない所も良い映画です。