先日大瀧詠一追悼で「A面で恋をして」のコメントを残した。今のCDエイジにA面もB面も分からない。「レコードに溝は何本あるでしょう?」のクイズにも答えられないエイジが増えた。
「あの頃は良かった」と言うと「年寄りの証拠」と言われるのがオチだが、LPの時代、オープニングとエンディングはもちろん、(A面の)オープニング、(B面の)エンディングも気になる存在だった。そう、確かにレコードをひっくり返すその瞬間にも、リスナーには期待を、製作サイドにはその期待を裏切らない覚悟を、当時は持っていたと思う。
1番目のアルバムは、風の4枚目『海風』
- アーティスト: 風
- 出版社/メーカー: 日本クラウン
- 発売日: 2007/07/04
- メディア: CD
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2番目のアルバムは杉山清貴&オメガトライブの3枚目『Never Ending Summer 』。
- アーティスト: オメガトライブ,杉山清貴
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 1994/06/01
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3番目に伊藤銀次の『SUGAR BOY BLUES』
- アーティスト: 伊藤銀次
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2007/10/24
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CDの時代になって、この4回の喜びが無くなったこと。今まで4回気合いを入れて作った曲が少なくなったと思う人は自分だけじゃ無いはず。その思いを(例えば)この3つアルバムに託して語ってみた。あのレコードをひっくり返したり、静電気でつく埃をとる面倒な作業からは解放されたのだけれど。高めの喫茶店でLPをわざわざかけているようなお店のオーナーを、羨ましく思ったりする。