*「プラチナデータ」の違和感

 わりと好きな二宮クンと大好きな東野圭吾の組み合わせ。だけど映画館に足を運ぶのをためらうのは、どこか違和感を感じるからだ。
 ミステリーの第一人者の東野圭吾が、まるでスピルバーグらがやたら作りたがる近未来の管理社会の作品・・・? これがとにかくすっきりしない。
 TV作品、映画化版権は作家にとって莫大な利益を生み出すのだろう。それに気づいた氏が「映画化」を視野にいれて、それに適した作品を上梓したんじゃないか、そんな匂いがプンプンする。それは似たような(今で言うラノベの走りのような)作品を次々書いてた赤川次郎や、たまには本格物もあったが、まるでベルトコンベヤーで作られる大量生産のように似たような安易な作品で高額納税者の上位を占めた西村京太郎のようで、(おい、それは違うぞ!?)と注意をしてあげたくなる、そんな感じなのだ。
 さあ、これから見てみよう。予告編の1stインプレッションは今書いた。さあ、良い意味で期待を裏切ってくれ。頼むぞ・・・!

で、鑑賞終わり。途中まで「マイノリティ・リポート」の雰囲気で進む割と早い段階で製作者のニノが犯人と出る。そして逃走劇になるのだが、自分でシステム作り上げておきながら、監視カメラに写りまくり・・・って、どうよ? 洋画に負けてるぞ邦画。
 さてこの映画は豊川悦司はじめ、鈴木保奈美生瀬勝久、杏らが共演しているが、久しぶりに見たなぁ、とんねるず石橋貴明の嫁さん。当たり前のことだが、彼女も歳をとっていたなぁ。石橋貴明の心中は今? 
 エンディングは「マイノリティ・リポート」と異なり1捻り2捻りあったが、イマイチ感は否めない。原作はもっと感動的なんだろうか?

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

プラチナデータ (幻冬舎文庫)