*第三弾!「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇

ジェットリー主演、“ワン・チャイ”シリーズの第3弾。前二作の内容よりも(もう朧気だけれど)、少しは脚本がしっかりしていたかな?
 内容は西太后が“獅子王争覇”と呼ばれる大武術大会を開催するもの。そこで、(チャイナ映画に出てくる典型的悪人グループが)、事前に敵対グループを痛めつけたり横暴のし放題。他にも各流派毎にいざこざが絶えなくなる。主人公“ワン・チャイ”は、そのいざこざを止めるために、暴れまくるので、「けんかは止めろ!」と言ってる割に説得力無し。
 それに加えて、主人公と叔母の恋愛あり、その叔母に恋するロシア人あり。そのロシアに李鴻章暗殺の動きあり。本筋以外にもこういう色恋話もいれてきたのが、さすがシリーズ第三弾。また敵の悪人ボスの下に「鬼脚」という人力車夫がいるが、それがハンパないキック力。特撮も使い最強なのだが、事故に遭って足が使えなくなると、お約束通り捨てられる・・・雨の中助けてくれたのは“ワン・チャイ”たち。そのため、「鬼脚」は“ワン・チャイ”のために命を賭ける・・・
 多少ストーリーに捻りが加わってきたかな? って感じだった。もちろん、ファンにとって、ジェットリー最盛期の武芸を観るためだけの2時間でも、まぁ惜しくは無いのだけれど。