*面白かったけどなあ「ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀」

ローレン・リー・スミス


有名な飛行船ヒンデンブルグ号の爆発。あれって第二次世界大戦前夜の1937年に起きた。(同年盧溝橋事件から日中戦争第二次世界大戦は1939年勃発)
 着陸の際に起きた爆発炎上シーンは白黒フィルムで現存。今回、そのヒンデンブルク号を見事に再現。あの飛行船特有の(ぬぼー・・・!)とビルの合間から姿を現す不気味さも良く出ていた。
 またついつい東京上空を飛ぶ飛行船のサイズを想像するけれど、実際にはドイツ〜ニューヨーク間を横断する「動くホテル」なのでラウンジや個室がある客船のような様子に、あらためて巨大さを実感する。
 実際は静電気で爆発炎上したが、本作ではヘリウムガス輸出禁止を題材に、スペクタクルかつサスペンスタッチのドラマに仕上げている(もちろんそこにラブストーリーも取り入れてある)。・・・だからのタイトル「ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀」なのかも知れないが、このタイトルはいただけない。サスペンスやナチス陰謀を期待したファンには物足りない。原題は素直に「HINDENBURG」。
 ここは素直にヒンデンブルク号炎上の特撮を楽しみたい。これは良く出来ている。これは秀逸だと思う。実際に生存者がいたわけで、よく生き残ったと思うが、映画を観ていると助かるチャンスもあったんだなと理解出来た。ヒロイン・ジェニファー演じるローレン・リー・スミスが化粧した時は大変魅力的でした(笑)

ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀 [DVD]

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