*『ゼロ・ダーク・サーティ』

ゼロ・ダーク・サーティ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

ゼロ・ダーク・サーティ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

去年のNY批評家協会賞(作品賞)は獲ったが、アカデミーは音響賞(編集)だった作品。監督は『ハート・ロッカー』でアカデミー(監督賞や作品賞など)を受賞したキャスリン・ビグロージェームズ・キャメロン監督との元夫婦対決で有名。
 ・・・で、実際のところ『ハート・ロッカー』はそれほど良く感じられなかった。今回の『ゼロ・ダーク・サーティ』も砂漠地帯の戦争物(に近い)。かろうじて主人公が女性・・・ってのは違うけれど、ドキュメント風っていうのも似ていた。こういう作品がアメリカでは受けるのかなぁ?
 3.11テロの首謀者、ビンラディンをどう追い詰めて殺害したのか、今ひとつ分かっていなかったのだけれど、本作を通じてようやく理解。CIAのアナリスト、特に女性分析官が何をしているか、どんな危険と隣り合わせなのか分からない人にはお勉強になる映画。
 肝心のアジト急襲のシーンは、ほとんど暗闇に暗視スコープなので、すごく分かりづらい。ビンラディンを殺害したシーンでも、(え?ビンラディンだったの?)と感じることあまた。何しろ本人の顔をしっかり捉えた写真が1枚も無い。女性分析官を務めたジェシカ・チャステインが良い演技をしていて、こちらは◎です。