*W座で『紙の月』

紙の月

紙の月

wowowのW座で上映した「紙の月」。宮沢りえも、原作にも興味なく(一番に、ちらしやDVDジャケットに使われている、金まみれの宮沢りえが嫌だわ)観ないつもりでいたんだけれど。
 はぁ・・・って感じでお約束通りの不倫から最初の犯行、次第にエスカレート、際限なく続き、やがて破綻。女性客はこういう適度に若い男とのHシーンに惹かれるのか、とか思いながらいつも通りのエンディングを予想していると、これが全然違う。オープニングのJCが聖徳太子のミミ揃えているシーンの謎解きを上手い感じでラストにつないで、うまい作りになっている。あの走っているシーンも(実際あり得ないんだが)秀逸。
 この作品は「日本アカデミー賞」を総なめにしたのだけれど、特にかつては、とんねるずの番組でバカやってたお子ちゃまが、こんな良い演技できるんだと感心しきり。監督も、『桐島、部活やめるってよ』に続いて、ともすればチンケな内容の作品を良い感じにしている。次回作、頼むからしっかり作ってくれ!