*名作映画をたまに見る『北北西に進路を取れ』

ケイリー・グラントしか名前知らない。あ、もちろんのっけにバス乗り遅れてた監督ヒッチコックは知っているけど。この名作、一部分は何度も観ている。しかし通して観てない。筋も粗筋だけ。ミステリーなのね。
 だけど今観てみるとコメディーなの?と心配する。1959年作品なんだ。ほぼ同い年にスタートした『人間の條件』がモノクロなのは、その方が陰影を付けやすいとかの制約からなのかも知れないが、そこはさすがアメリカだなって思っちゃう。あの頃の映画の王道を行っているな。主人公に恋する若い女。ちょっとしたピンチ(当時観客はハラハラ?)。
 ミステリーとしてのクオリティは低いけれど、あの当時このクオリティがあったからこそ、段々と質が上がっているんだろう。ヒッチコックは先駆者だからなぁ。そこを今から「低いぞ」というのもフェアじゃない気がする。
 「サウスダコダにはマウントラシュモアしかしない!」と、留学した友人が言ってたが、そんな気がする。そこをなぜ舞台にしたか。原題『NORTH BY NORTHWEST』だからか。日本語訳は決して「北北西に進路を取れ」じゃないよなぁー。