*『イヴの総て』

yahoo映画レビューで「脚本構成が秀逸!」とレビューしていた人がいたが、まさにその通り。1950年公開、モノクロ・・・とクラシック感は否めないが、構成は現代でも通用する。映画の内容は・・・歴史は繰り返す。旧い映画だけに逆に感心した。思い出の映画の1つになった。
 タイトルは意味深だ。どういう風にもとれる。(原題ALL ABOUT EVEだとそうでも無いんだけれど)。このタイトルの意味は冒頭すぐに分かる。一人の役者を目指す女性の成り上がりストーリーだ。そのストーリーを観客は観ていくんだが、願わくば主人公がもっと心から誠意を込めて成り上がって欲しいんだ。しかし我々観客は、観ていて深不快なイヤーなストーリーを延々観ていくハメになる。
 朝十時の映画祭8で観たんだが、こういう映画を近くでやられたら、そりゃあ映画ファンとしては観ずにはいられまい。但し、宣伝が下手! もう少し大きく宣伝していれば、ご近所さんから往時を偲んで団塊の世代が湧いてくるだろうに・・・