*『子どもっていいよなぁ・・・シミジミ』

 子どもっていいよなぁーとつくづく思うのは、例えば何かのツボにはまって笑い声響かせてる時。何がおかしいのか、いないいないばあでも足バタバタさせて喜んでくれる。ねえ、何がそんなにおかしいの?
 例えば自分の世界に入り込んでいる時。知り合いの家に置いてある、バス型のBOXをめざとく見つけ、「でんしゃ! がたんごとーん!」と動かしている。もう持ち帰りたいほどの可愛さだ。でもね、それバスってかいてあるんだけれど(何しろBOXなので区別がしづらい)。
 だから「早く結婚して子ども作りなよ」、ってよく言うことにしている。こんな可愛い子があと10年ちょっとで「うるせぇ、クッソババー!」なんていうようになるなんて信じられない。
 知り合いの命日に1年に1回仲間が集う。子どもだった家族が、大人になり、結婚して、父となり母となる。生まれたばかりの乳児が翌年ハイハイするようになり、また1年後「どちらちゃまでしゅか?」とインターホンに話しかけてくる(←今ココ)。亡くなる命の裏で、新たな命が育つ。
 また君たちに出会うのは1年後だ。あと何年この集いが続くのか分からない。分からないけれど生きてる限り、先に逝ったきみのことは忘れない。決して。