*『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』

脚本家のクドカンこと宮藤官九郎が演出して話題になった作品。クドカン悪くないけど、どっこい好みじゃない。ただ全編クドカンワールド全開。「金のことは心配するな、お前の好きなようにやれ」と言われて作ったかのような(んなことはないだろうが)作品だ。
 のっけから修学旅行バスが転落するちゃっちいシーンから始まる(まるで「ハドソン川の奇跡」の冒頭シーンのよう・・・スケール違うけど)。そこから地獄シーン全開なんだが、クドカンってロック好きなの? 輪廻転生の鍵を握るのはロック対決・・・なんて楽器弾けない人どうするの。ちなみにロックバンドの地獄図(ヘルズ)のリーダーのキラーKって、TOKIOの長�恙だったんだね。最後のクレジット見るまで気付かなかったよ。
 クドカン好きに、神木隆之介好きがWるとは思わないけれど、もしもこの二人が好きならたまらない一本だね。この"永遠の高校生"神木隆之介君が好きになる女子が森川葵で、彼女には失礼なんだが(美しすぎない)ってことがリアルで良いね。
 練られたストーリーはいくつか伏線が張られていて、(あぁあの時が)(ここってあれが原因だったんだ)、もちろん小ネタも多く、クドカン会心の一作なんじゃない? 特にロッカーにはたまらないと思うんだ。自分は違うのだけれど。