*『パディントン発4時50分』(クリスティ)

 

パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 


  列車もの推理小説っていうだけで評価が高くなる気がするのは私だけ??? まぁ確かに松本清張の『点と線』なんかずば抜けて面白いんだが、何せ、今となっては本当に東京駅でその光景が見られるわけも無い。このパディントン発4時50分だって今は存在しないだろう。でもまぁクリスティ好きが、この本を褒める理由も分かったよ。
 主人公はポワロでは無く、もう一人の有名探偵ミス・マープル。しかし今回は自分が捜査に関わるのでは無く、知り合いの家政婦(ハ-バ-ド大卒の)ルーシー・アイルズバロウ(職業:家政婦)に依頼して、この二人が難事件に挑む。しかしなぜに超一流大学出て家政婦なんだよ。そう突っ込みたくはなる。きっと英国は貴族と平民がいるから、執事や使用人を雇う文化があるんだろうな。読者が小中学生だと、ル-シ-の職業に違和感覚えないのかなぁ・・・