＊『やっと観たよ翔んで埼玉』

　大学の友人が与野に住んでいる。それまで与野って何！？　今は鉄道がイッパイできて北与野とか与野本町とかあるようで、多少メジャー化したようだ。その与野が劇中出てくる。大宮と浦和との言い争いに与野が仲裁に入るのだが、双方から「与野は黙っとけい！」。与野の微妙な空気をこの映画はよくとらえていて、こういうデティールが描けているところが秀逸なんだ。
　きっと（くっだらねーだろーなー）と思うし、もう少し待っていればフジサンケイグループが、いち早く地上波やるだろうなとか思いながら、でもわざわざレンタルして観てしまった。よく埼玉県民が許したなぁ、って内容だ（千葉も群馬も他人事だとバカにできないくらい、こちらも馬鹿にされているが）。
  少女漫画（あるいは舞台劇）特有の登場人物（の話し方）や、お決まりのジョークも良い感じで笑える。結納に向かう車内でも、埼玉人の夫と、千葉ニアンの奥さんとが言い争うネタも面白かった（つい言っちゃうんだよね、「チバラキ」･･･確かに千葉と茨城の境界がよく分からない･･･）。
　劇中、池袋が埼玉化･･･ってこれは結構真理を突いているよね。埼玉は長瀞あり、秩父あり。テッパクだってあり。海があることがそんなに良いかな。奈良県民や岐阜県民にも聞きたいところです（笑）

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