*[蟹工船を読んで・・・・]

竿灯

「ネット通じてればメル送るね。ダメなら手紙絶対書く!」
ソウ言ッテイタアナタカラ、メールガコナイノハ、キット彼地デハ、ネットガツウジナイノデショウ。ソウダキットソウダ。
手紙ガトドカナイノハ、近クニ郵便局ガナイノデショウ。ソウダキットソウダ。
友人ノSナドハ、「ソリャア普通、他ニ、イイ人ガデキタノデアロウヨ」
ナドト、茶化シテクルノダガ、私達ニトッテ、ソノヨウナコトガ、決シテアロウハズガナイノデハアリマセンカ。
愛トハ、信ジルコトダゾト、Sニ説教シタクライダ。
ダガ彼地トハイエ、郵便局クライハアルダロウニ....
ソウカ、彼地デハ文房具ガナイノデアロウ。物資ガ満足ニ無イト、聞イタコトガアル。ソウダキットソウダ。ソウニ違イナイ。

 蟹工船を今さら読んだ。大正時代の文学とは読み辛いぞ。カムサツカが、カムチャッカくらいに分かる知識が無いと辛いぞ。とは言え、かの悪名高き「治安維持法」で逮捕即日暴行による獄死という時代を忘れてはならないかなと思い、読み上げました。労働者が働いただけ富を得られた時代は、日本では高度成長〜バブルまでの(日本史の中では)ごく僅かな時間だけだったんだなぁ、とつくづく。
 ...で蟹座は影響されやすいので、この時代のもう一人のT(=啄木)を意識しながら、来ないメールを詠んでみました。

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

今日の一枚は、昨日の記事の「竿灯」です! 一度見てください!