*松任谷由実の詩の世界

「5cmの向こう岸」(1980年に発売された「時のないホテル」のB面2曲目収録)
 この歌、女の人の「見栄」の世界がすっごく表現されている。見栄なんて大事なことじゃ無いのに....、そのために命を燃やせる女だっているよね(ブランドに身を包んでいる人、高級外車を転がしているあなた)。もっと大事なものは山ほどあるのに...私には身近にそういう女がいるのですっごく分かります。
「♪若い頃には 人目が大事よ もっと、大事な優しさを無くしても 気付かないことがある」
 なくさないと気付かないこと、ありすぎ。どうしてひとはもっと賢くなれないの???
 「子どもだったの 5cmの向こう岸 二人とも渡れずに」ユーミンの切ない歌い方も好きだな。この歌は明るいメロと、切ないメロが交互にきていて、アルバムの中にさりげに、こういう曲が入っていると嬉しくなる。
 「天才だから」(by本人談) それをリスナーも信じていた頃の名曲の1つです。アルバム「時のないホテル」は悪くないのですが(渋すぎ)、確かチャート1位は取ってないはず....この頃は佳作が多いと思います。
お聴き下さい。

時のないホテル

時のないホテル