原作者はキャサリン・パターソン。国際アンデルセン賞受賞の児童小説が原作。まぁミニシアターで上映。女性層を中心に口コミで「良質な作品」とジワジワ広がっていくパターンだね。知り合いに勧められるまで知らなかった。
見てみると、いいね。こういう作品がヒットせずにCGばかりのアクションがヒットするのは(見る人が少なく、心を豊かにしていく、って意味で)悲しいことだね。悲劇だよ。
少年期はけっこうシビアな弱肉強食の世界だ。いじめられっ子の少年、そして風変わりな少女。その少女の空想の世界こそが「テラビシア」。橋を渡るとそこはテラビシアの王国が存在する。少年少女期の友情以上、恋愛未満のピュアな世界って、人生のある一時期しか存在しないから貴重だよね。
そして突然のラスト。ピュアな世界を喜び、空想の王国を楽しみ、不条理に涙してみるのも、梅雨で部屋に籠もりっぱなしの時くらい、いいんじゃないか?
あ、「(500)日のサマー」に出ていたゾーイ・デシャネルも出ています。この人のパパは「ライトスタッフ」のカメラマンだそうだ。この映画もすっごく好きだ。いつかブログで触れてみたい。
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