*「夜の国のクーパー」(伊坂幸太郎著)

夜の国のクーパー

夜の国のクーパー

出だしは何と言っても不思議な話だ。喋る猫(最近、猫は人気者だね!)、クーパーという、杉の木の一部が蛹となり、その後かえって凶暴化する。冠人など、変な名前の登場人物・・・・不条理なのは、なんか大好きな村上春樹作品のようだ。伊坂幸太郎とチラッと感じるのは、一瞬だけ仙台が出てくるときくらいだ(どんだけ仙台好きなんだよー!?(笑))
前半はなかなか読み進めない。しかし後半に入ると俄然いつもの伊坂作品のように吸い込まれる。段々と解き明かされる謎。こうなってくると、村上春樹作品のようなミステリアス&不条理な世界はどんどん減っていく。そして加えて、主人公(「僕」の方・・・・「猫のトム」じゃないほうです、念のため(^_^;))の謎も一気に明らかに・・・・
なかなか新刊よりも、評判の良い過去作品を読むmetooなのですが、うん、これは買うに値する作品でしたね。伊坂さんは、あの映画の公開がきっかけで、こういう作品を書くアイディアがうまれたのかな・・・? なてちょっと思いました。
PK

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しあわせなミステリー

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