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この映画は1900年の夏の同じ日に生まれた大地主の息子アルフレードと小作人頭の息子オルモが、立場を越え幼なじみとして仲よく育っていったものの、やがて成長したオルモは社会主義に目覚め、地主となったアルフレードと対立する話。
時代背景が良い。第一次世界大戦での勝利、世界恐慌を経て(その悪影響は本映画では出てこない)社会主義の影響、だがすぐにファシズムの嵐と第二次世界大戦。
登場人物が秀逸。ロバートデニーロが若手ながら時の人となっていた頃。スコセッシの「タクシードライバー」。そしてスコットフィッツジェラルドの数少ない作品「ラストタイク−ン」にこの頃出演。親友オルモにはジュラルドドパルデュー。脇役もすごくさりげにバートランカスター、スターリングヘイドン、そして怪演を見せて主役を喰うほどだったのがジャックバウワーの実父、ドナルドサザーランド。年老いてなお、存在感のある役者だったが、若い頃も(「普通の人々」の父役でも存在感があったね!)良い演技を見せていた。
長い! 1900年生まれが終戦の歳1945年だ。役者さんも中年太りだとか頭髪が薄くなったりだとかしている。老いてのデニーロを知っている我々からすると、もう少し中年太り入れろ!とか思う(笑) いやその長さじゃないんだ。
5時間16分。間にインターミッション3分あり。こんな一大叙事詩を延々と見せられれば、飽きるか感動するかどちらかだ(笑) この作品の評価は高い。だが私にはこの時代のイタリアに何ら感情を動かされることはない。地主VS小作のひどい生活はよく分かった。本当にイタリアって貧しいんだなぁって分かる。そりゃあ戦前の昭和も似たようなもんだ。リアリティはあった。丁度邦画の昭和40年くらいまでの時代劇の殺陣がリアリティがあったのと似ている。斬り合いで、なかなか勝負が付かない・・・ちょっと腕や腹を切られると「いってぇ〜!」と叫ぶのも現実味があった。この映画にはそういう匂いが画面の隅々まで伝わってくる。この時代を知っているイタリア人にとっては懐かしさで泣けてくるのかも知れない。だって牛糞にまみれたなかで女の子が乳をしぼるシーンや、納屋で藁まみれになりながらやっちゃうシーンなど本当に貧しく、かつリアル。
しかし私は門外漢。特に列強にあって、出遅れたイタリアは所詮、ヘタリアにすぎない・・・(笑) おそらく欧州観光ができたとして、英独仏よりも後だろう・・・・あれだけ歴史があり、遺物や芸術品に恵まれているのに。
良い映画でした。それは言えると思います。
ちなみにyahoo映画で「1900」と検索入れると「海の上のピアニスト」もヒットします。そうかぁー、この主人公二人と海の上のピアニストは、皆同期なんだなぁ・・・・19世紀最後の年生まれなんだなぁー
ラストエンペラー コレクターズ・エディション(初回生産限定) [Blu-ray]
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ラストタンゴ・イン・パリ オリジナル無修正版 [Blu-ray]
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