*『頭文字D(新劇場版)』

このシリーズは原作も読み、アニメ版も観、実写版(なぜか香港製)も観た。いまなぜイニD!? よくは分からないが、興味はある。WOWOWで録画見、3本で3時間。TVで観るには丁度良いが、これって映画館? 日曜1本千円なら、ファンは観ても良いかな・・・、だって3時間ものにして1800円ってのありでしょ?
 まぁそれはさておき「Legend 1 −覚醒−」「Legend 2 −闘走−」「Legend 3 −夢現−」となっていれば、おそらくは序盤の(つまりは藤原拓海が高校生時代の)高橋兄弟、GT-Rの中里との闘いだと推測できる。想像の外にいっても、シルエイティとの闘いまで。なんかその後は連載を伸ばすための惰性のようになっちまったもんなぁ・・・なんて書くとファンに叩かれるかな?
 1時間、とコンパクトに収められているだけあってムダが無い。サッカー部を辞めるきっかけとなった事件は触れているが、なつきの援交は無い。長いストーリーにあっては、それもありかな?なんて思うが(香港実写版では触れている)、ファンが観たいのはドリフト・バトルだ。1でFDに勝ち、3兄のFCの順番に持ってきた「しげの秀一」の渋さは好きだ。結果が分かっている物語でもやはり観てみたい。 
香港実写版で一番驚いたのが、父親が中国人。それも『インファナル・アフェア』で警察上司を演じていたアンドリュー・ラウ! なぜ香港?と思ったが考えてみると、きっと海外にもファンが多いのだろう。この映画の中心は中里のGT-R。これが宙を舞うシーンは(まず考えることは)勿体ない・・・。
 今回の3部作、見応えありました。特に車を良く描いている。あの加速感ってチープなアニメではなかなか描けないのだけれど。テニスもバスケットもWOWOWで観ない私に3千円弱は微妙な金額ですが、こういう作品に出会えるのは、けっこういいかも。