*「マージン・コール」第84回アカデミー脚本賞ノミネート作品

マージン・コール [DVD]

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 最近コメントしたケヴィン・スペイシーや、デミ・ムーア、『24 -TWENTY FOUR-』のアナリスト、アダム役のザカリー・クイントなど、結構豪華なキャストで固めた社会派作品(但し内容が固いのか、イマイチなエンディングや、カーチェイスも撃ち合いもセクスもなーい、という展開のせいか日本で劇場未公開)。但しなぜにリーマンショックが起きたのか? 関係者はどう処罰されたのか? など興味がある人にはお勧め。metooも十分楽しんだ。
 23歳のジュニアアナリストの年収が2500万。上級のマネージャーが2億5千万。取締役になると8億6千万。(そんなバカな・・・・)と、会社の状態を突き止めたアナリスト役の、ザカリー・クイントが呟く。そして直接本人に「その金はどう使うんですか?」と尋ねる。「いいか、まずは税金で半分なくなる・・・・」
 つまりはこの生活を維持していくためには良いカモを見つけねばならず、その犠牲の上に成り立っている。たとえ会社が今回は潰れても、また再起してこの生活は維持して、勝ち残るんだ。そういう商魂が見え隠れする。
 アメリカではきっとこういう映画を観て、(自分は負け組にはならない。この主人公のような生活を手に入れるんだ!)と前向きに思うのだろう、きっと。