*「図書館戦争」(有川浩著)

 アニメでも実写でも映画化されているのだから面白いのだろうか・・・? 少なくとも映画予告は面白そう(しかしWOWOWまでは観ないだろうな)と感じた。主人公役の榮倉奈々は(背が高く陸上部で頑張ってきた主人公郁の)イメージに合っているように(少なくとも自分には)思えた。
 夏休みに読む本としてはいかがなものか? ラノベなのか? 悩んでいると知り合いのJCが一言「面白いです!」。う〜ん、ちょっとヲタク系のJCから言われてもなぁ・・・JCと大人の感性は違うんだよぉ・・・と思いながら世の中の流れにあらがう分けにもいかず(^_^;)、読んでみることに・・・
 そして「発想の良さ」と「少女マンガチック」に苦しみながら読むことになる。そうこれはまるで先日登った北岳の「草すべり」を歩いているようだ。特に3/4あたりはダレる。全体を覆う「リアリティの無さ」。恋愛経験未熟なJC・JK向けの「もどかしい恋愛バナ」。これは辛い。もう引き返した方が時間の無駄から解き放たれるかとも思いながら、ここまで来たんだから「キミも今日から図書隊メンバー!」の思いもあって頑張ってみた。
 有川浩って当初は男だと思っていたが、こういう作品書くとこみるとやはり女性なのだね。最近のこの手の小説に出てくる主人公の類型が画一化されているような気がするのは果たして私だけ・・・?