- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/02/01
- メディア: 文庫
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全6巻。しかし読み始めれば1日1冊は軽い。日本がドラスチックに変化してきた90年代。しかし氏が逝去された以後の日本の方がさらなる変化(悪い方に)をしている今読んでも決して色あせない。
例えば江戸時代に「藩」があったのだが、大人でも意外に「地方分権制」だったことを知らない人が多い。そして藩ごとに全く違う特色を有していた。クリントイーストウッドが「硫黄島二部作」を作り上げたとき、盛んに栗山中将を褒め称えていたが、文化放送「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」でも放送していたとおり、彼の故郷は、あの「真田昌幸」の信州・上田藩である。そのことを硫黄島攻略後に知ったアメリカ軍は、研究が足りなかったと後悔するのである。それほど(今では出身県なぞ後顧にもしないが)大事なことなのである。しかし今の日本人はそのことを知らなすぎる。若者よ、読め! 「知らなかった」ことを「知れ!」