上杉謙信を通り一遍しか知らぬ。それでは恥ずかしいだろう。上杉謙信と言えば『天と地と』だ。読書も考えたがたまたまTVでやっていたので録画、ようやく観る機会を得た。観ている途中の感想は、こ、これは・・・だ。
そして4/25の朝日新聞夕刊に、なんと主役を演じた榎木孝明が、演出した角川春樹からのひと言を印象に残ったとあった。世の中分からないものである。この映画を観て、「映画+角川文庫」のメディア戦略が成功して一躍時の人になった角川春樹だが、演出はクソだなこの野郎。なんて思っていたのに。
映画の方はさて、何が言いたいのかさっぱり。川中島がメインなんだろうなとは思って見ていて、まぁその通りなんだが、そこまではメチャクチャで、映画黎明期の時代劇の方がナンボかマシか。そして川中島。CG抜きで、製作50億円だから、結構な数の騎馬戦が観られないことも無い。まぁ「ロ-ドオブザリング」の方が、あり得ね-と割り切れば良いのかもしれないが、この川中島は、実につまらん。さらに女武者八重の登場(あっさり銃で撃たれて死亡)や、諏訪大明神を称えながら大太鼓を鳴らしながら出てくる派手な軍があるのだが、武器を持っていないのであっさり全滅。バカだろう。
角川春樹が何を描きたかったのか、未熟な私にはチンプンカンプン、観なくて良かったよ。でも、結局上杉謙信の真実には辿り着けないのだ。