*ウディの世界『ローマでアモーレ』

 RSで観たかったんだけれど都内じゃ無いと観られない・・・『ローマでアモーレ』。それでも前作『ミッドナイト・イン・パリ』より上映館多かったんだけれど、ラブコメの『ローマでアモーレ』 の方が集客力あると踏んだのかなぁ・・・
ミッドナイト・イン・パリ』の方が、シュールで、しかも歴史通・事情通なら全然面白いのになぁ。なんとかミニシアターで観ることができて、えらく感動したっけ。今回の『ローマでアモーレ』、タイトルどおり4組のラブストーリーからストーリーはできている。相変わらずのウディ・アレンの世界。神経質で独善的な花嫁の父親役でウディも出演。彼の作品に出たがるのか、毎回「これでもかっ!」ってくらいに美女が出てくる。
 今回はペネロペ・クルスエレン・ペイジ。男優陣ではアカデミー主演男優賞受賞のロベルト・ベニーニ、元2枚目色男のアレック・ボールドウィン。が若いカップルに混じって出演している。ちなみに名建築家役のアレック・ボールドウィンが、女優の卵役で軽い女のエレン・ペイジに恋していく若い男を(いつのまにか幻影になって)諫めるシーンなんかは、ウディ・アレンの世界そのもの。まぁこのウディの世界を好きか嫌いかで評価がすっごく分かれると思う。
 何が一番印象に残ったかというと、WOWOWの「W座」で観たのだが、この解説役の安西水丸さんと小山薫堂さんが紹介していくのだが、(録画撮りのため出演していたが)、ウディが76歳で演出・脚本・出演をしていたので、「安西さんもまだ72歳ですから、さらに持ち味の才能をさらに開花させて下さい」みたいなことを小山薫堂さんがいうんですよね。3/19に逝去されたのを知っている人たちには悲しみを誘います。
 村上春樹を知っているので(よく彼の小説にはワタナベノボルが出てくるのですが、安西水丸さんの本名ですよね・・・・)、もう彼の独特のイラストが見られないと思うと寂しいですよね・・・