*『ヤングアダルト・ニューヨーク』

 すっごっく前評判良くて、新聞の映画評なんかにも掲載された。もっとも都内の小映画館でやるような作品なので封切り時に鑑賞できず。WOWOWのW座(いつもお世話になっています)で鑑賞。案内役の小山薫堂が、「キャストに惹かれ見たけれど・・・」といきなりネガ発言で(えっ? 正直で良いの?)と心配。「けれど、私のテイストじゃなかった」、さすが大人。
ちな、彼は「正直つまらない作品も多い」とか「明日収録日なのに(一気に4本録り)、まだ1本しか見てない。しかも詩も作らないといけないのに・・・」などと、そりゃあ正直に語ったことがある(日経新聞電子版)。
 そのキャストはコメディならベン・スティラー奥さん役にナオミ・ワッツ。可愛いアマンダ・セイフライドもいて、まあこれだけで客呼べるよなぁ。このアマンダの夫役が(嫌な)奴なんだが、正直どの方にもあまり感情移入できなかった(小山薫堂同様に)。映画の主人公でアダルトサイドのジョシュ(ベン・スティラー)が作っている作品が8年経っても未完成とか、その内容もあまり面白そうではないし。ただ44歳って設定で関節炎なんかも出始めてて(同様に軽い老眼が始まる)、その辺の"焦り"みたいなのは共感できるけれども。ヤングサイドがジェイミー(アダム・ドライヴァー)。成功するためには、多少の仕掛けや計算が入るのは仕方ないんじゃ無いかな?
 ナオミ・ワッツも老けちゃったかなぁ・・・なんて寂しく思っていれば、終末の「祝賀会」でバリッと決めてるところはさすが大女優。美しさひとしお。まだアマンダ・セイフライドの出番じゃ無いわ(笑)
 原題は「WHILE WE'RE YOUNG」、まぁそういう内容の映画なのだ。あくまでも紹介文にあるような「ブルックリンを舞台にしたラブコメディー」。しかし内容故に、考えさせられる映画なのだ、ベン・スティラーが出ているクセに。もしかしてこれはウディ・アレン監督作品? なんて見ながら思ったよ。ベン・スティラーが出てたら、あり得ないよな。
 ちな、彼は「LIFE」でスケボー。今回はローラーブレード。こういうのが得意の人なのかも知れないな。