皆様、遅ればせながら明けましておめでとうございます。
今年もまた、私にも皆様方にも良い年になりますように・・・
新春1発目なので、お堅い読書から。
知っているようで読んでいないな、と本著を手にした。見れば昭和17年連載作品だ。
戦時中の作品。当時読む方も大変だっただろう。
上杉謙信と言えば角川映画『天と地と』も有名だ。でも何を描くと言ったら「川中島」だ。もう川中島はいい! 十分だ! 飽き飽きしたぞ!
謙信を恐れた信長が贈ったとされる『洛中洛外図屏風』。その織田軍との合戦で1戦1勝。その辺を知りたいんだ! 上洛の苦難でも良い。上洛当時19歳だったらしい将軍足利義昭との会合でも良い。
しかし上杉謙信と言ったら川中島なんだよ・・・。車懸りの陣なんだよ・・・。結局大体知っていることを格調高い吉川英治で読んだ。それ自体は意味があるかもしれないけれど。世に謙信ファンの多いのも納得させる1冊である(でももう少し簡単な日本語にしないと若い人は読むことができないだろうな、きっと)。