*『大いなる遺産』

 「折角時間があるのだから良質な読書をしなさい」と、静岡の高校校長が言ったとか。それもそうかと読んだことが無いチャールズ・ディケンズを手に取る。もう10年以上前に内容も全く知らないで、イーサン・ホークとグィネス・パルトローの若々しく美しい映画に感動したもんだから上下巻を手に取ってみたわけだ。
自慢じゃ無いが、ロシア文学を読むことを断念している。英国文学なら大丈夫だろうと思ったが、昔の文学は厳しい。主語はいったい誰なんだよ?分からない訳も多々あった。昔の高校生はこのくらい読んでいたんだろうから、昔は知性があったな。metooは寝落ちとの戦いだったよ。
 ビップと美しき女性エステラらの生き方は、あの時代の、そして身分の差があった英国が舞台だからこそ、この物語がより名作になったのだろう。読んだ後でもう一度映画を観たら(ちなみに舞台がアメリカになっている)、以前のような感動を得られるか、それは少し疑問である。でもアルフォンソ・キュアロンが監督したのでもう一度観たい。どこぞやのBSでの放映を期待する。

 

大いなる遺産 [DVD]

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  • 発売日: 2008/10/24
  • メディア: DVD
 

 

 

大いなる遺産(上) (新潮文庫)

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大いなる遺産(下) (新潮文庫)

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