*『神の子どもたちはみな踊る』

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

自らハルキストとか言いながら、そのくせ読んでない作品があったことに気付く。タイトルがどうなんだろう、なぁ・・・?
 しかし読み始めてしまえば不安は杞憂と分かる。6つの短編集だが、「かえるくん、東京を救う」は以前どこかで読んだ記憶が。ググれば『はじめての文学 村上春樹』で。なぜ「かえるくん」なんだろう? この短編集の中では「タイランド」の半分切なさ、半分ソフィスケーティッドされたものや、「蜂蜜パイ」の春樹ワールド一歩手前のような佳作もあるのに・・・ 『はじめての文学』だとティーン(しかも厨房も)がよむので、大人の事情がそうさせているのかも知れないな。
 阪神淡路大震災の被害によってインスパイアされた作品群。東日本大震災の時はどうだったんだろう。そもそも今はマサチューセッツにお住まいなのでは?? ググれば出てくるのだろうか。長編もうまいが短編もうまいな、村上春樹は。因みに『村上春樹河合隼雄に会いに行く』も未読なので買ったけれど、これは年末年始に取っておこう。

はじめての文学 村上春樹

はじめての文学 村上春樹