*『 ドライビング Miss デイジー』 1989年アカデミー作品賞

アカデミー賞発表の時期になると、過去の受賞作品が(これでもかっ!)と放送する。その時録画していたものが幾つかあるのだが、そもそも20年以上も観る機会がありながら観てないのだから、たかだか90分強の映画でもハードルが高い。
 見始めると、なんとそこにはモーガン・フリーマン! しかも若い! 『ショーシャンク・・・』の5年前! こんな若いモーガン・フリーマンを知らない・・・ってか若い時が想像できなかった(笑)
 今年のアカデミー賞でもそうだが、ハリウッドは戦争物と差別(への抵抗)ものに強い気がする。宇宙ってこうなんだろうな・・・と映画ならではの世界を魅せてくれた『ゼロ・グラビティ』よりも、黒人差別を描いた『それでも夜は明ける』が勝ったように。
 扱いづらいユダヤ系資産家の老婆と、彼女の運転技術衰えを心配した息子が雇った黒人運転手との、20年近くの交流・・・特に最終的には一番の親友として・・・を描いた心温まるストーリーで、重い腰さえあげれば、そこはさすがの「アカデミー作品賞」。ストーリーも良いし、もともと高齢のMiss デイジーらが、さらに老けていくメイクや、(そもそも車をモチーフにした映画だけあって)、自動車の変遷を見ていくのも楽しい。それもバックに映る数十台もの自動車とともに。
モーガン・フリーマンが出ている映画をチェックしている方には、マスト・ムービーでしょうね。

ドライビングMissデイジー デラックス版 [DVD]

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