アカデミー作品賞を獲って有名だったし、当時のケヴィン・スペイシーはほんっと渋い役者で脂が乗りきっていた時期で(今頃彼は何をしているのだろう?)公開当時すぐに観た。
あまり冴えない上司が、ちょっと気がありそうな女性に「この映画は良いよ!」と言ってたことを(密かに彼女から)聞いた。今思えば、上司はいわゆる「中年の危機」だったのだろう(笑) そうこの映画は「中年の危機」の映画でもある。
一方知り合いの家庭が崩壊しているJDが「私のBEST MOVIE!」と賞賛していて、観た当時は(それほど・・・)と思ってた私は、機会があれば見直したいと思ってた事を思い出した。そして機会が訪れた。
時を経て観直すってのは、読書と同じで気がつかなかった事に気付く。その間に色々と知識も増える。隣家に越してきた大佐を演じたクリス・クーパーなんかは、今思えば彼ほどの適役は無い。娘役を演じたゾーラ・バーチも、子どもでもない、大人の女でもない。まだJKほどの成熟さもない微妙な頼りない年齢を演じさせるのに、これほど「旬」な役者もいなかったろう。
そう言えば「彼を殺すのは誰か?」とミステリー要素もあったんだなと気付く。けっこう初見ならハラハラドキドキだ。うまくミスリードされている気もする。観直してみればアカデミー作品賞獲得は当然なのかも知れない。
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