去年のアカデミー作品賞ノミネート作品。何しろ、主人公が6歳から18歳までをとり続けた半ドキュメントみたいな作品なのだ。
監督はリチャード・リンクレイター。「before sunrise」「before sunset」「before midnight」の3部作を、最初の夫役を演じたイーサンホークと共に作り上げている。この二人は、結局10年以上もタッグを組んでいるのか、凄い、凄すぎる!
ただしそういう感動は映画マニアや、コアなファンのもの。この映画を予備知識無しで観たら、多分だれる(笑)
原題「boyhood」が示すように、(両親の2度の離婚や、そのための転居があるものの)そんなにエピソードが転がっているわけじゃ無い。だけれど、例えば思春期気になる女子ができ、「学校では話題がいっぱいあるのに、電話で二人だけで話すと急に話題が無くなって困る」なんて、すっごく「思春期あるある」なんだ。こういう所に共感できるか。
そしてこの少年の思春期・青春期をリアルに描いているので、9.11テロや、オバマ大統領選挙、はたまたSNSやニンテンドーWiiなどが出てきて、身近に感じる。「北の国から」は見なかった口だが、主人公達の成長を見守る映画も悪くは無い。親になったような気分だ。
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