*「64(前編)」

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

  横山秀夫原作では「クライマーズ・ハイ」が力作だった。骨太で読み応えがある!のだけれど、読むこちらもエネルギー消費ハンパない(笑) あの世界観かぁ・・・と前半見終わって思う。
 佐藤浩市が良い演技している。父親の三國連太郎がどんだけの人だったかを正直知らない。佐藤浩市も良いオヤジになったなぁ。綾野剛榮倉奈々瑛太といった一流どこがバンバン出てくる、いわゆる豪華キャスト、だ。その中では県警に不似合いという点で榮倉奈々だけが浮いているかなぁ。夏川結衣佐藤浩市妻役かぁ。何かなぁ、と思う反面リアリティがあるのも何だなぁ。
 さて原作設定が良い。昭和64年、確かに1週間しかなかったものなぁ。前半から後半へのつなぎ方も興味を惹く。「クライマーズ・ハイ」でも新聞社内の確執があったが、今回は県警内部の力関係。やだなぁ。最近の警察物はこんなんバッカだ。昔のドラマ、石原裕次郎とかがデカ長だった頃の作品は刑事への憧れがあったぞ。それがいつの間にか内部権力闘争だ。毎度のように、年下のキャリア組が威張り散らしていて、なんだ、東大でのエリートってみんなあんなふうに天下取ったような感じで嫌な奴バッカか? 頭良くても人間的にクソだぞ。ドラマなのにそう思っちゃダメか???
 なんかそういう所ばかり気になっちゃうよ。もう少し誘拐犯を憎む気持ちに専念したい。明日後半見るぞ。
64-ロクヨン-前編 通常版DVD

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