*『パーフェクトマン 完全犯罪』

 タイトルから想像してクライムサスペンスを見始めるが、内容は結構まじめ。作家を夢見る美青年が、孤独死した老人の部屋から盗んだ作品が大絶賛。資産家の娘と恋に落ち・・・このへんで誰もが心配する・・・次回作は?
 あー、こういう映画は見ていて痛いよ。いつウソがばれるのか。出版社から借りた前借り金は返せるのか。映画は容赦ない。一瞬で3年が経過。もう次回作書けねば今までの名声も地に墜ちるぞ。そんな切ない映画。タイトルと内容が違いすぎるぞ。
 先の読めない展開と言えば展開で、ラストは・・・予想できませんでした。(そんなに警察は無能なの?・・・いやそんなことはないよ。そこはご都合主義・・・)ってことは否定しないが、犯罪者の心理状況が分かる人にはホントにハラハラドキドキの映画でしたね。たまーにフランス映画を感じさせてくれる。しかもロマンス映画では無くクライムサスペンス。劇中「ジュテーム」とか聞こえてくると、あぁこれはフランス映画なんだなってしみじみ感じちゃうね。