*『ブルックリン』

 2月のアカデミー賞授賞式の頃には、日本ではまだ上映してない作品も多くあり、タイトルも原題(もちろん英語)で出てくるので、どんな内容か分からない。その作品が美術賞とかでもノミネ−トされていると、作品の雰囲気が少しでも分かってくるのだが。
 たとえ賞は取れなくても、ノミネ−トだけでも、すごいわ。これはいつか観たいなぁ、って思うのだけれど、いちいちメモってないので忘れてしまう。その作品がいわゆるヒュ−マンドラマ系だと、(こと日本に限って言えば)大ヒットは望めない(ミニシアターで細々と)ので、本当に忘れちゃうんだ。
 そういう作品をWOWOWではW座で演ってくれるのでありがたい(そう言いつつ、録画して1〜2ヶ月ホッポラかしは日常茶飯事)。
 主人公エイリシュを演じた女優さんシアーシャ・ローナンが上手いよ。決して格段にキレイな人でも無いけれど、アップのシ−ン(瞳の中の光彩までもクッキリと映し出された時に、こういうシ−ンってあまりないな、って思い出されたよ)で、ぶれないものがあったので、やはり普通の人では無いのだと痛感させられたよ。
一体いつの話(船で欧州から米へ)なの? 服装も車も戦後のようなきもするが(と思って観れば、姉の墓に-1952)ってあって昭和27年頃の話なのかとようやく分かる。ブルックリンで出会った彼氏トニ−が、ヤンキ−スが嫌いで、ドジャ−スの大ファンって、(???)なんだが。イタリア系は西海岸かよっ!って突っ込みたくなる。それを字幕ス−パ−で(ドジャ−スは当時ブルックリン・ドジャ−スでした)なんて入れるのは、変な事かな? 小説ならありだよなぁ。